満足度を上げるには、人には足りないものにフォーカスする性質があることを利用すればいい?

人には足りないものにフォーカスする性質がある。

以前心理療法家の矢野惣一さんのグループカウンセリングを受講したとき、このような非常に興味深いことを伺った。


人には足りないものをフォーカスする性質があり、この性質を逆手にとったテクニックが存在する

自分が何か講座を開いたりするときに、受講者の満足度を上げるためにこのテクニックがしばしば使われるようだ。

どういうことかっていうと、

提供する情報量を少なくしてやること。例えば次の講座のケースを見てみよう。

  • 情報量が1で理解度が1のケース
  • 情報量が5で理解度が3のケース

一見すると情報量が多い後者の方が満足度が高いに決まっているだろう!と思うかもしれない。ところが答えは逆で、情報量が1で理解度が1のケースの方が満足度が高いそうだ。

人には足りないものにフォーカスする性質がある。

だから情報量が5で理解度が3のケースでは、理解できなかった2にフォーカスして満足度が下がってしまうようだ。

もし満足度の高い講座を提供したいと考えるのならば、テクニックとしてこの性質を頭に入れておけば良いかもしれない。

ところが矢野先生はこのテクニックを利用することについては、反対の意見をお持ちだ。

果たしてそうすることが、本当に受講者のためになっているだろうか?

矢野先生が主催する問題解決セラピスト養成講座は情報量が多すぎて、とてもじゃないけど全部は覚えられないようだ。従って満足度も高くはならない。

それでも尚受講者のことを考えて、出し惜しみをせずに満足度にも媚びない姿勢を貫くことは、中々出来ることではないだろう。

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