ガチャポンのようなワクワクすることは、世代が違っても先の未来で共に楽しめる

今日の昼食は久しぶりにスシローで回転寿司を食べた。お腹いっぱい食べて、さぁ会計しようかと思いレジに並ぶと2人組のリーマンが先に会計をしていた。

1人は50代、もう1人は20代で上司と部下の関係かもしれない。上司であろう方が全て支払い、僕の番が回ってきた。

僕も会計を済ませ店を後にしようとすると、出入り口付近で先程の2人組が何やらニコニコしてある物を指差している。

その指の先にあるのはガチャポン。

スーパーや駄菓子屋さんによく置いてある硬貨を投入してガチャガチャ回せば景品が出て来るあれだ。

2人が話あっている様子を見るとお釣りの使い道をガチャポンに使おうかと相談しているのだろう。

そんな2人を後にして僕は先に外に出て階段から地上に降りた。

今日は良い天気だったので、2〜3分ほど太陽の光を浴びてのんびりしていると、先の2人組が降りてきた。

その姿を見て僕はギョッ!とした。

若い男の子が両手いっぱいにして景品を持っている。

「ゆうに500円は使ってるぞこれは…1個や2個なら分かるけどいい大人が何をやってんねん笑」と冷めた考えが頭によぎったが、2人のこれまたニコニコワクワクしている無邪気な様子を見ると自分の子供の頃を思い出した。

「僕も小学生くらいの頃は夢中になってガチャガチャ回したな〜。何が出るか楽しみで、親や友達と一緒にワクワクして楽しんでたな〜。」

そんな物思いにふけり例の2人組にまた目をやると、立ち止まって未開封の景品の中身を横からや下から覗き込んでいた。

「何が入ってんのかな〜。」とか「いくら何でも買いすぎでしょ!」ってかけあいをしてるんだろうなーって勝手に推測していると、何だかこっちまでニコニコ温かい気持ちになってきた。

思わず「僕も混ぜてよ★」って言いたい気持ちに駆られたけど、「誰やねんお前。てか口臭いねん。」って一蹴されそうなので、さすがに控えることにした笑。

それはさておき、この2人はそれこそ親子くらい年齢が離れているが、今この瞬間だけ、まるで同い年の親友であるかのように僕の目に映る。

もちろん子供時代に共に過ごすことは出来ない。けれどそれぞれが子供時代のワクワクを思い出しながら、当時にタイムスリップして楽しんでいるかのよう。

この光景を見るまでは、ワクワクすることをしよう!っていうのは今この瞬間を満喫しようっていう程度にしか捉えていなかった。

でもそれだけじゃない。ワクワクしてやったことが、時を経て当時のワクワクを思い出しながら、先の未来で世代が異なる人とも楽しむことが出来る。

ワクワクにはそんな側面もあることに気が付いた。

当時のワクワクを、当時の知り合いでもなかった誰かと思い出しながら楽しむことが出来る。そんな素敵なシーンに出会えたポカポカ天気の気持ちの良いお昼だった。

おしまい。

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