成功小説家である犬飼ターボさんの著作:SIGNAL(シグナル) : 愛とは欲求が満たされた喜びの記憶を読みました。
これね、
本当にね、
めちゃくちゃスゴイ!スゴ本です。愛という難しいテーマをこんなに分かりやすく説明されているなんて!!
愛とは、
これまで様々な書籍や教えなどで、愛とはかくあるものと語られてきました。
確かにどれもが愛ではあります。
しかしそのどれもがしっくり来ないというか、
別個のように思え繋がりが感じられずにいたんですね。
同じ愛なのに。別の側面からも愛が説明出来てしまう。
となれば、結局のところ、本当の愛、愛の本質って一体何なんだ!?と底なし沼にズズズと嵌まり込んでいました。
この本では、愛とは”欲求が満たされた喜びの記憶”と定義されています。
物語が進むに連れて様々な愛の教えと出会います。そして試行錯誤の末辿り着いた定義。
そしてこの定義を元に上述の様々な愛が説明されていき、「なるほど〜これでようやく腑に落ちた!」と感動すら覚えます笑。どれもが別個のようでいて、その大元には欲求が満たされた喜びの記憶があるということに。
これまで僕が学んだ心理学や脳科学の知識がベースとしてあるためか、
物語で触れる愛にまつわる記憶の処理や人間の感情の仕組みがとても分かりやすく、スッと頭に入ってきました。
定義の中にある欲求。欲求とは生存本能に根ざしたものです。
生きていくために、様々な欲求が生まれます。
お腹がすけば食べ物を食べる。食べ物を食べると欲求が満たされ喜びが生まれます。
また食べ物を与えてくれた人を喜びの気持ちとセットで記憶します。
欲求を満たしてくれた人は、自分にとっては大切な人です。何故なら生きていくためには必要だから。
そこで、大切にしてくれた人を大切にしたいという思いが芽生え、喜ばせたい、つまりその人の欲求を満たしてあげたいと思うようになる。
これが与える愛。相手にとって自分もまた、愛を味あわせてくれた人になるという訳です。
この定義の何がスゴイのかっていうと、自分がこれまで十分愛を味わってきたことを理解出来たからです。
定義によると、今生きているということは、生存本能の欲求を満たしてきたからです。
赤ん坊1人では生きていけません。両親、育てる人がいた、つまり生存欲求を満たしてくれる人がいたからこそ今があります。
両親もまた、自分の血を将来に渡って残すために子供に無償の愛を注ぎます。赤ん坊は受け取る=生きるだけで、両親の欲求を満たし、喜びの記憶を作ります。
僕に限らずだけど、人は愛を十分に味わった結果、今ここにいる訳です。
上手に言葉に起こすことは出来ないけれど、この定義と出会えとても感動しています。
これまでの人生で数えきれない愛を味わってきた。そして同時に、僕と関わる人達に愛を与えてこれた。
これまでの人生で、欲求を満たし、喜びの記憶を作ってこれた。
この紛れもない事実を受け止めたとき、
澄んだ早朝の青空のような爽やかな心地に身が包まれたとさ。
おしまい。
SIGNAL(シグナル) : 愛とは欲求が満たされた喜びの記憶