お願い事をしたり意見を主張するのはこちら側の自由。聞き入れるかどうかは相手側の自由。

僕達人間には素晴らしい性質がある。それは人の立場に立って気持ちを考えられる”思いやり”というものだ。

思いやりがあれば、お互いの気持ちを汲みあって尊重しあうことが出来る。

だけどその思いやりも行き過ぎれば顔色を伺うことになり、他人の動向に自分が振り回されて不満でいっぱいなんてこともあるかもしれない。

僕なんかは典型的な顔色伺いマンだった。知らず知らずの内に他人がどのような反応をするかばかりが気になっていた。

  • 「あぁ主張なんて出来ない」
  • 「自分の気持ちを押し殺してばっかりで、人付き合いがしんどくなってきた」

そんな考えが頭を占めていたが、その考えを改めるきっかけとなるエピソードに出会った。

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自分の意見を伝えても良いと許可を出す

何度も繰り返し紹介している本田晃一さんの著書”自分を好きになれば、人生はうまくいく”で、自分に許可するという内容で紹介されていた。

自分を好きになれば、人生はうまくいく
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僕の友人で、ちょっと変わった男性がいます。

彼は惚れっぽいというか、素敵だなあと思う女性に出会ったら、すぐに「好きです」とか「きれいですね」とか「飲みに行きませんか」とか言うわけです。
〜中略〜
僕と彼の違いは、彼には「思ったことは言う」という選択肢があり、「思っても言わない」という選択肢はないということで、僕は逆だということ。いい悪いは別として、です。

言うだけ言って、言われた女性がどう思うかは彼女の問題ですから、問題は、言うことを許可するかどうかということです。

もちろん、他人に迷惑をかけない範囲というのはありますが、その中で自分の好きなことはしてもいいんだと、自分に許可をする。そうしていくと、心の中のセンサーは磨かれていって、自分の好きなことに対してたくさん反応するようになります。

僕はこのエピソードに出会い、ある事実に気づいて衝撃を受けた。

僕は自分自身の気持ちや意見を主張出来なかった。つまり僕には選択肢がなかったということだ。

なぜ選択肢がなかったのか?

それは過去に、自分の意見を主張することで、相手に断られたり嫌な顔をされることがあった。そしてその対応をされることは僕にとって、自分はダメだと思うことに繋がる、だからNGだった。

なんだかんだ人間の習性として自分自身は可愛いもので、自分が怖いと思うものは避けようとする。

それで万事OKなら問題はないのだけれど、そうは問屋が卸さない。

自分の湧き上がる気持ちを認めず押し殺しても、成仏せずにずーっと付きまとう。それが重なれば重なるほど、どうせ自分の気持ちなんて満たせないんだ〜って言って、気持ちがマヒして分からなくなってしまう。

こうして根っこの方には消化しきれない気持ちが残るようになる…

伝えた後どうするのかは相手側の自由

ではどうすればいいんだろう?

答えは上述のエピソードにある。

判断を相手に委ねてやれば良い。僕がお願いしたり主張することを、相手が全て聞き入れることを求めるのは、相手の判断の自由を奪うに等しい。

相手だって人間だ。どのような判断を下すのかは自分で決めたいものだ。判断を下すというお互いの庭を尊重し合うことが、お互いにとって心地良い関係構築に繋がる。

断られたり嫌な顔をされるのはNGという前提から、主張するも自由聞き入れるのも自由といったお互いの庭の尊重という前提に書き換えてやった

すると断られても、まあしょうがないっか♪と割り切れるようになった。

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思い切って依頼をしてみると…

そうこうして、先週の日曜日にこれまでだったら絶対出来なかった依頼が出来るようになっていた。

それは上述の本田晃一さんの17年7月名古屋での講演会の出来事。

講演会終了後に、書籍購入者限定で、購入した書籍に本田さんのサインを頂けるサイン会が開かれる予定だった。もちろん本にサインを頂けることは嬉しい。嬉しいが、僕がもっとも喜べるものは本ではなかった。

僕がもっとも喜ぶのは、本田さんのことを初めて知った動画セミナー世界一ゆるーい幸せの帝王学お金編のテキストを収納しているファイルにサインを頂くこと。

初めてお会いして初めてサインを頂くのは、初めて知ったお金編にまつわる物が良かった。

しかしサイン会は単にサインをするだけでなく、1人1人に対して記念撮影も行っていた。加えて100人近くの長蛇の列が出来ていたので、長引くのは容易に想像がつく。

当然運営側は手順を決めており、回転を早めるべく必死に対応をされていた。

運営側の立場に立って想像してみると、僕のイレギュラーなお願いを伝えることで、スムーズな進行を妨げ迷惑に繋がることに思い至り、胸が苦しくなった。

だからいっそのこと今回も気持ちを押し殺そうかと思った。でもそれだと何も変わっちゃいない。

諦めかけたその時、僕が思いだしたのは上述のエピソード。何よりも書いている著者に対して自分の意見を伝える訳だ。せっかくだから著者相手に実践して、どう判断されるのかは相手に委ねることにした。

こうしてお願いをしてみた。するとアッサリと「大丈夫です!」とご快諾頂けた。

僕はファイルに絶対サインを貰うと決めていたので、なんとか達成できてとても嬉しかった。そして何より、本に書いていた内容の通りだったと身を持って実践し、ちょこっと以前とは変わった自分に何とも言えないこそばゆい違和感を覚えた。

この出来事から、改めて自分の勝手な思い込みで制限をかけ、選択肢を狭めているのかに気づくことができた。

お願い事をしたり意見を主張するのはこちら側の自由。聞き入れるかどうかは相手側の自由だ。

この前提に立つだけで、これから先どれだけ選択肢が増え、選べる自由を謳歌出来るのだろうか。

僕のお願いを聞き入れてくださった本田晃一さん、運営のアクチュアルミーの皆さんありがとうございました。

おしまい。

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