​販売テクニックは思いやりの気持ちをもって使おう

僕が大学1年の頃田舎から出て1人暮らしを始め、ファッションに興味を持ち始めた。

田舎にはないセレクトショップでドギマギしながら何か良い物はないかな~って買い物をしていた時、気になるパーカーを見つけサイズを確認。

そんな時店員さんから一言。

「このパーカーカッコいいでしょ?残り1点なんですよ~。」

僕の購入意欲が一気に煽られてしまった!

希少性に訴えたよくある販売テクニックの1つだ。

ところがまだまだウブな僕はそんなことは知らず、この店の在庫が残り1点で、更には入荷の見通しが立っていないとまで勝手に解釈した。

「今ここで買わなければ、二度と手に入れることは出来ない!」思い込みも甚だしいが、焦りからか購入に踏み切ってしまった。

それから数年後、何気なくネットサーフィンをしていたとき、”ショップの販売員が使うテクニック”なる記事を見つけ、中身を読んだら衝撃だった。

そう、紹介されていたのは残り1点の希少性のテクニック。

だ、騙された(騙されてません)。これじゃあ僕は間抜けな消費者と言われるようなもんじゃないかと、酷く気分を害したのだった。

思い返せば店員さんも残り1点としか伝えておらず、陳列棚で1点なのか、店舗として1点なのか、入荷の見通しがあるのかについては全く触れてないのね。

同じ希少性のテクニックを使うにしても状況を具体的に説明しておけば、「テクニックてで転がされたかも」から「まあでも親切に対応してくれたからいいかな」とまで印象が大きく変わっていたに違いない。

テクニックに走りすぎても思いやりがなければ、満足している相手の信用を無くすかもしれない。思いやりを第一に

また今回のケースから、消費者として本当に「キャッ」とトキめく物を買うために、自衛として”影響力の武器“といった人間の行動を促すテクニックを学んでおくと良いと思った。

ちなみにその時に買ったパーカーは今でも着ることがある。テクニックを使ってくれたおかげで大変満足した物を持っているから今回のことは特別に水に流そうと思う笑。

おしまい。

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